社会の変化は超スピード&ノンストップ
右を見ればAIを用いた新しい技術が公開され、左を見れば聞き慣れない「○活」がSNSで流行し始め、
また右を見れば法改正への対応が必要になる……。
日々を普通に過ごしているだけでも、社会の目まぐるしい変化を感じますよね。
その中で生き抜くためには、私たち自身も変化しないではいられません。
常に最新の情報をキャッチアップし、自分自身のスキルや自社のビジネスなどを更新していくことが必要です。
……と、言うのは簡単でも、実行するのはなかなか一筋縄ではいきません。
仮にキャッチアップする分野を自分の関わる範囲に限定したとしても、ひとりで網羅できることには限界があるでしょう。
この変化の激流の中で、私たちはどうしたらよいのでしょう?
チームによる対応が効果的
その答えのひとつが、「チームでカバーする」というものです。
ひとりで網羅するのは難しい……ならば、チームで分担してしまおう!
ひとりひとりには弱みがあったとしても、チーム単位で見たときに弱みをなくそう!という考え方です。
チームだと課題も生まれがち
「いや、それも言うのは簡単だけど、実際にやるとなるとやっぱり難しいんだよなあ……」と思われたかもしれません。
確かに、チームで取り組むとなると、今度はひとりの時にはなかった新しい課題が生まれてきます。
連携するにあたってのよくある課題は、以下の2つです。
- 課題1:知識の差が大きすぎてコミュニケーションをうまく取れない
- 課題2:チームの規模が大きいと、互いに何が得意なのかわからない
課題1:知識の差が大きすぎてコミュニケーションをうまく取れない
チーム単位でお互いの弱みを補うということは、裏を返すとチームの中で知識の差が大きくなるということです。
例えばAさんが「この分野はBさんが詳しいから聞いてみよう!」と相談した場合。
詳しくないAさんからすると「Bさんの言っていること、専門的すぎて何を言っているのかわからない……」
詳しいBさんからすると「詳しくないAさんに専門的な内容をどう説明していいかわからない……」
のようにコミュニケーションがうまくいかず、せっかく相談したのにあまり得るものがなかった、という悲しい状態に陥ってしまう恐れがあります。
課題2:チームの規模が大きいと、互いに何が得意なのかわからない
上記の例だと、AさんはBさんの説明は理解できなかったものの、「この分野はBさんが詳しい」「Bさんに相談したら欲しい情報が得られそうだ」ということはわかっていました。
しかし大規模なチームだと、自分以外のメンバーの得意なことや詳しいことを把握するのが難しくなります。
そうするとAさんは「そもそも誰に聞いたらいいんだろう?」と迷子になってしまいます。
逆に言えば、Bさんのせっかくの知見が活かされないことにもなってしまうのです。
このように、チームでの連携は社会の変化に対応する有効な手段ではあるものの、連携すること自体の難易度が高く、新しい課題が生まれてしまいます。
「カジュアル知見共有」で解決しよう
これらの課題を解決する方法として、この記事では「カジュアル知見共有」を提案します。
「カジュアル知見共有」とは、上述のAさん・Bさんの例のように「必要なとき・聞かれたとき」に情報を共有するだけでなく、「日常的に・能動的に」自分の得意分野・専門分野についてチーム内で発信する、という取り組みです。
この取り組みによって、チームで連携するにあたっての2つの課題を解決することができます。
課題1:知識の差が大きすぎてコミュニケーションをうまく取れない → 共通の土台を生み出すことで解決!
知見共有を行うことで、「ここまでの情報はチーム内で共有されている」という共通の土台が生まれます。
AさんがBさんに相談した例で見てみましょう。
Aさんが必要としている情報に関連する内容を、過去にBさんがチーム内で共有していたとします。
すると、Aさんからするとこの情報は「なんとなくは知ってる/とっかかりがある」状態。
Bさんからすると「どこまではAさんが触れたことのある情報なのかがわかる」状態になります。
これが土台となり、まったく共有したことがない状態よりも情報の伝達が行いやすくなります。
課題2:チームの規模が大きいと、互いに何が得意なのかわからない → 発信していること自体がメッセージになって解決!
知見共有をすると、当然「その情報を発信しているのは誰か」も伝わります。
つまり、他のメンバーにとっては「この人は、この情報に詳しいんだな」ということを知る機会になります。
そうしてメンバーの得意分野を理解しあうことで、いざ情報が必要なときにも「この分野については以前Aさんが共有していたから、Aさんに相談してみよう」と判断できるようになります。
このように、チーム内で日常的に知見共有をすることで、チームで連携するにあたっての課題を解消することができるのです。
実際どうやったらいいの?
では、カジュアルに知見共有を行うには、具体的にどんな取り組みをすればよいのでしょうか?
一例として、ビーワークスでは以下のような活動を行っています。
事例その1:社内ブログ
ビーワークスでは、社内でのプロジェクト管理に「Backlog」を使用しています。
この「Backlog」上で、社内のエンジニアが社内ブログを作成しています。
- 日々の業務の中で調べたことや新しく学んだ技術について
- 社内メンバーに知っておいてほしい情報について
- 気になったサイト・技術や自分が興味のある分野について
など、各メンバーが社内の他のエンジニア・非エンジニアのメンバーに向けて発信しています。
ブログとしてまとめることで、以下のようなメリットがあります。
- 後から参照したり「ここにまとまってるよ」と渡したりできる
- 他のメンバーからコメントがつき、新しい学びや議論が生まれる
エンジニアによるブログの他にも、自分の「日報」として気づきやノウハウをまとめたり、読んだ本や受講したセミナーのまとめ・感想を共有したりと、「Backlog」上での共有活動は活発に行われています。
事例その2:チームでの定例会
ビーワークスのマーケティングデザイン事業部 関西制作部では、定期的に「部会」を行っています。
この「部会」には職種問わず制作部の全メンバーが参加します。
うち30分間は、メンバーによる知見共有の時間となっています。1回の部会につき1つのテーマについて、1〜2人程度のメンバーが発表者となって他のメンバーに共有します。
- 案件や社内での活動の振り返り、そこで得られたノウハウの共有
- 新しいツールの紹介と使い方の解説
- グループで取り組んでいる学習活動の経過報告
など、扱われるテーマは多岐に渡ります。
部会は基本的にオンラインで行われ、聞き手となるメンバーからはチャット等で意見や質問が寄せられます。
ビーワークスではこのような知見共有を通して、日常的な情報交換をしたり、メンバー間での相互理解を深めたりしています。
超スピードの変化にチームで食らいつくための手法として、ぜひ取り入れてみてください!
関連リンク:Backlogを提供しているヌーラボ様からインタビューを受けました!
また、ビーワークスでは他にも様々な知見共有やチームビルティングの取り組みを行っています。「もっとビーワークスのことを詳しく聞いてみたい」「お互いの取り組みについての紹介会をしたい」といったお問い合わせ、大歓迎です!
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