ディレクターにとって、デザイナーへのデザインの依頼方法は、案件のクオリティを高めるための大切なスキルのひとつです。 今回は、一緒に案件を動かすデザイナーに、クリエイティブを最大限に発揮してもらうために踏むべき3STEPをご紹介します。
基本的なことですが、デザイナーにデザインを依頼する時は、まず最初にプロジェクトの目的や背景、ターゲットなど案件の全体概要をしっかり共有することが重要です。
例えば、案件概要を共有せずに「楽しげな感じ」など、抽象的な言葉だけでデザインを依頼してしまうのは危険行為です。
「楽しげな感じ」は、ターゲットの性別や年齢などでデザインの方向性がまるで違ってしまうので、プロジェクトで達成したい目的からズレたデザインになってしまう場合があるからです。
最初に案件概要を共有して、必要に応じて「楽しげな感じ」のイメージを、具体的なモチーフや類似サイトを用いて擦り合わせておけば、デザイナーは方向性に悩まず、よりデザインのクオリティを高める作業に注力することができます。
修正をデザイナーに依頼する場合は、作業ベースの指示だけをするのではなく、「なぜ修正をするのか？」という意図や発生した背景も伝えることが重要です。
例えば、「見出しの色を変更する」といった修正の場合、クライアントの意図が「より目立たせたいから」であれば、デザイナーは色を変更する以外の有効なアイデアを持っている場合が多いからです。
逆にディレクター側でも、修正の意図を把握することで、その修正によってデザインの整合性が崩れていないか、全体をチェックする癖をつけることができます。
案件が長期間に及ぶ場合は、目の前の調整や修正を行なう前に原点に立ち返る必要があります。
そういった場合は、最終的にデザインした物を使用するターゲットの視点に立ち戻ってチェックし、ディレクターとして、案件の目的を再確認することが大事です。
などの項目でチェックしてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
以上の3STEPをディレクターがしっかり踏むことで、デザイナーとプロジェクトの目的を達成するためのより深いコミュニケーションを生み、デザインのクオリティをより効果的に高めていくことができると思います。
ぜひ活用してみてください。
札幌出身。でも好きなのは沖縄とハワイ。
ワイヤーフレームとプロトタイプを作っているときに幸せを感じます。
最近の趣味は酔っ払ってウクレレを弾くこと。
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