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Design

2013.10.21(Mon)

 

デザイナー,デザイン理論,基礎,配色

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Design こんにちは、デザイナーTです。「キーカラーは決まったけど、色数を増やすと変になる...」「いつも色選びがワンパターン」「色相環ってどうやって使うの?」そんな色選びのお悩みをズバっと解決するかもしれない、配色のコツをご紹介します。また、キーカラー選びの段階から悩んでいる方は、前回の記事(色の基礎知識と色彩心理)が役に立つかもしれませんので、あわせてご覧ください。

「ジャッドの色彩調和論」と配色のための3Step

ひとくちに配色理論と言っても、ニュートンやゲーテに始まり多くの学者や画家がそれぞれの持論を展開してきており、これが正しいというものはありません。今回は、その中でも20世紀半ばまでの先人たちの色彩調和論を"4つの原理"にまとめたジャッドの色彩調和論」に焦点をあて、配色のための3Stepをご紹介します。
(本記事の内容に明らかな間違いがあれば、お手柔らかにコメント頂ければ幸いです。)

Step1 キーカラーにあわせて色を選ぶ!「ジャッドの色彩調和論」

Step1ではキーカラーにあわせて色を選ぶ方法を「ジャッドの色彩調和論」を使っていくつかご紹介します。「ジャッドの色彩調和論」とはアメリカの色彩学者Deane B. Juddが提案した色彩調和論のことで、それまでのさまざまな色彩調和論を以下の"4つの原理"にまとめたものです。

  1. 秩序の原理=一定の法則によって規則的に選ばれた色は調和する
  2. なじみの原理=自然界にみられる色の変化や、見慣れている配色は調和する
  3. 類似性の原理=共通性がある色同士は調和する
  4. 明瞭性の原理=明快なコントラストを持つ色の組み合わせは調和する

それでは順にご説明します。

1 秩序の原理

"一定の法則によって規則的に選ばれた色は調和する"
(オストワルトやイッテンなどの理論に基づく原理)

例えば「色相環の中で幾何学的な位置関係にある」など色相を規則的に選んだ配色は調和しやすいという理論です。
この原理に則った配色法には次のようなものがあります。

img_design_131017_01.jpg

2 なじみの原理

"自然界にみられる色の変化や、見慣れている配色は調和する"
(ルード、ベゾルト、ブリュッケなどの理論に基づく原理)

自然界でよく見られる色の組み合わせや、太陽光の影響を取り入れた配色は調和しやすいとされています。例えば、自然界では太陽光に照らされると、日向の部分は黄みを帯び、日陰の部分は青みを帯びて見えます。この現象を「色相の自然連鎖」といい、それを利用した配色方法「ナチュラルハーモニー」はとても馴染みやすい配色となります。
この原理を使うと、色が馴染み易く自然に見える為、メイクや長時間過ごす部屋の配色に効果的だと言われています。

img_design_131017_02.jpg

3 類似性の原理

"共通性がある色同士は調和する"

構成された配色間に、色相やトーンなどの何らかの共通性がある色同士は調和しやすく、次のような配色方法があります。

img_design_131017_03.jpg

4 明瞭性の原理

"明快なコントラストを持つ色の組み合わせは調和する"
(ムーン&スペンサーの色彩調和論などに基づく原理)

明瞭な配色は調和し、明度差があればあるほど調和するとされています。

img_design_131017_04.jpg

以上が4つの原理による配色方法です。表現対象にあわせて適切な方法を選びましょう。
色の組み合わせが決まったら、次は配色比率を決めていきます。

Step2 色の「印象」と「見やすさ」をコントロールする!

色の印象は面積で決まる!

ジャッドの色彩調和論の4つの原理で使用する色を選んだら、次は配色の面積比を考える必要があります。配色は同じ3色の組み合わせだったとしても、それぞれの使用面積の比率が変われば、受ける印象は大きく変わります。
一般的には「ベースカラー:70%」「メインカラー:25%」「アクセントカラー:5%」だと美しい配色になりやすいとされています。

img_design_131017_05.jpg

「見やすさ」を情報に適した色で整理する

対象物が視覚情報デザインである場合、配色には「調和」だけでなく、情報を得やすい配色が求められます。視覚情報デザインでは「誘目性可視性可読性」の3点に切り分けて考えると、配色を効果的に整理することができます。

また、さまざまな利用者が使いやすいよう考えられた、配色を含めた視覚情報デザインの総称を「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」といい、単に色相・彩度・明度の差をうまく組み合わせるだけではなく、形・ハッチング・塗り分けパターンの違いを併用するなど、「CUD」では一般色覚の人だけでなく色覚タイプの違いを問わず、同じように情報が読み取れる工夫が求められます。

Step3 色の不思議と最後の微調整

配色の落とし穴!「対比現象」と「同化現象」

最後に、配色の落とし穴になりがちな「対比現象」と「同化現象」について触れておきます。
あれ?この色なんか変?」「同じ色のはずが同じに見えない!?」など、色の組み合わせよっては、単色で見たときと色が違って見えることがあります。あらかじめ、このような性質を知っておけば、対処するだけでなく、活用することも可能です。

img_design_131017_06.jpg

理論が備われば「経験」と「直感」の方が大切

配色に困ったときに上記の理論は解決の糸口となりますが、色彩効果は複雑な要素が絡みあうため、これらの「理論」だけではうまくいかないケースも多いです。「技術者は教育によってつくられるけれども、色彩の芸術家は、生まれながらのものである」この諺にもあるように、生まれながらのセンスがモノを言う「色」の世界では、「理論」に頼りきるのではなく、自分の「経験」や「直感」といった自分自身のセンスも大切にしてデザインしたいものです。

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執筆者: デザイナーT
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