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デザイン会社で研究開発やってみた -おばけタイムウォッチャーができるまで-
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こんにちは、プランナーの川村です。みなさん、アイデアが思い浮かばなくて苦労したことってありませんか?どんなにアタマをひねっても面白いアイディアが出てこない…そんな時には、アイデア出しを助けてくれるツールに頼ってみてはいかがでしょうか。今回は「アイデアカード」というツールを使って、実際にアイデア出しをやってみた様子をレポートします!
岡野弘文さんが提供するアイデアを発想するためのカードで、「目的」「着眼点」「変更」という3種類の切り口で、発想を促すキーワードが書かれています。
・「目的カード」…目的や価値を与えるカード
例)「静かになるように」「子供受けするように」「達成感が味わえるように」「印象に残るように」「目立たないように」など。
・「着眼点カード」…分解し、思考を集中させるカード
例)「側面を」「色を」「持つところを」「作る人を」「価格を」など。
・「変更カード」…変化させたり、加工するカード
例)「柔らかくする」「とんがらせる」「隠す」「使い捨てにする」など。
今回、考えるテーマは「オフィスをもっと快適にする方法」。ということで、同じフロアで仕事をしているメンバー5人でアイデア出しブレストを行いました。
最初は、カードを使わずに、5分間で各自思いつくままアイデアを付箋に書き出してもらいました。
ひととおり書き出した結果…
など、全部で26コのアイデアが挙がりました。
この時点でも結構な付箋の数ですが、果たしてここからさらなるアイデアは出てくるのか…!?
続いて、今度はアイデアカードをメンバー全員に配布。手元に配られたカードを見て、再び5分間で思いつく限りのアイデアを付箋に書き出してもらいました。
「さっきひととおり出し尽くしたしなあ…」「ぜんぜん浮かばなかったりして」なんてぼやきつつやってみると…
なんと先程の2倍以上!54コものアイデアが挙がる結果となりました。
ピンク色の付箋がカードを使って出したアイデア。
実際に、カードを使って挙がったアイデアを一部紹介すると…
などなど。
最初に挙がっていた「植物(グリーン)を増やす」は、正直誰でも思いつきそうなアイデアですが、「壁面を緑化する」「季節ごとに置くものを変える」「ジャングルみたいにする」は、より具体的で面白いアイデアですよね。
その他にも、カードなしでは挙がらなかった、幅広い切り口でアイデアが集まりました。
出てきたアイデアを見比べていると、メンバーから「カードを使ったアイデアの方が文字量が多いね」という気づきが。たしかに、カードを使って出したアイデアの方が、「○○に ◎◎が △△されるようする」という風に、すごく具体的で、シャープな内容になっています。
アイデアの内容が具体的であればあるほど、それを実現するための方法やコストなど、実行に向けた具体的な議論も進めやすくなるはず。
そういう意味でも、アイデアカードで強制的に具体的なアイデアを出すというのは、試してみる価値がありますよ!
「ありきたりなことしか思いつかない…」「悪くはないんだけど、抽象的で先に進まない…」なんて時には、ツールに頼ってみるのも1つの手段。何時間も頭を悩ませているより、よっぽど短時間で、案外すごいアイデアがひらめくかも?
時にはツールの手も借りつつ、日々自分のアタマの引き出しも増やしながら、柔軟で幅広い発想ができるようにしていきたいですね!
自分たちが生みだすモノや仕組みで、誰かをもっとワクワクさせたい。
そんな仕事のために、大事にしているのはお客様の商品を愛すること、だけど冷静にズケズケも言うこと。