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Report

未来が集まる『SENSORS IGNITION 2017』 イベントレポート

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画像:SENSORS
 http://www.sensors.jp/

SENSORS IGNITIONとは

今回はイベントレポートをお届けします!

3月23日に虎ノ門ヒルズで開催された 『SENSORS IGNITION』 に行ってきました。

SENSORES IGNITIONは、今年で3回目。

このイベントのテーマはズバり「テクノロジー×エンターテイメント×ビジネス」
IoT、VR、AIなど話題のテクノロジー、スタートアップ、メディアの未来が見えるイベントです。

今回は、2時間という限られた時間での飛び込み。
さて、さっそく!未来が大集合している会場へ!

ちなみですが、こういうイベントって、「広くてどこから見ればいいのか…」って思うことありますよね。

はじめに、くるーっと回ってから1つ1つ見ていくのをおすすめします!
その方が、展示内容、盛り上がっているところ、そしてイベントで何がキーなのかがわかりやすいです。
(ちなみに、美術館もその方法がおすすめみたいですよ)

都市のナマハゲ—NAMAHAGE in Tokyo (市原えつこ+ ISIDイノラボ)

いきなり、会場の中心に。もはやこの会場で異質な存在…
20170323_141201-min「日本の“まつり”RE-DESIGNプロジェクト」(ISID(電通国際情報サービス)イノラボ)という日本各地の民俗行事や祝祭の精神性を、テクノロジーをつかって再解釈するというプロジェクト。
第一弾は「ナマハゲ」東京にナマハゲが現れたらどうなるかというストーリーをつくり、映像化しています。
ナマハゲはその地域のモノでつくられているので、メインのナマハゲには秋葉原のモノ(電子基板)などがつかわれています。

そのストーリーが、こちらです。

現代都市のナマハゲは悪い子を捕まえると…東京こわい。

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★ポイント『価値を拡張させる仕組み』
この作品(プロジェクト)は、「価値を拡張させる」仕組みが秀逸だと思います。
それは、秋田県という地域で伝統的に機能・継続していた文化やシステムを、東京都というある意味で現代の象徴と呼べる地域で機能するように価値を拡張したところです。
元々、それぞれの祭り行事はそれらの土地だからこそ生まれたもの。 そのため、発祥地(秋田県)でなくそれ以外の地域(東京都など)でその祭り行事を行っても元々の価値を再現することは 困難な場合があります。
ナマハゲは、ご近所の家を直接回って集落を維持するための相互監視システムの役割などをもっています。
一方的に、ナマハゲの意味や役割をそのまま東京民に伝えても、そこに住む人々は「ふーん、で?」となるかもしれません。
「もっと他人事ではなく、興味をもってほしい…!」
そこで、重要なものが「文脈(コンテクスト)」です。
たとえば「つながり」という社会的文脈で考えると「秋田県は近所のつながりが強い」が「東京は近所のつながりが弱い」、次に「秋田県はリアルで人と人のつながりが強い」が、「東京都ではネットで人と人のつながりが強い」、さらに東京は現代の象徴であり秋田県に対比して「テクノロジーの活用・普及」する都市という社会的背景もあります。これらを組み合わせると、広範囲のネット相互監視システムをもつ「都市のナマハゲ」ができあがります。(もちろんこれらだけではないですが)
以上のように、その土地の文脈を取り入れて東京都という別地域でも本来の価値を拡張させているのです。
より外的でパブリックな役割をもつ新しい価値が生まれ、東京民の「ナマハゲ」に対するリアクションは、
「ふーん、で?」よりも(自分の生活に当てはまることを知ることで)「ナマハゲってそうなんだ!」と興味喚起できるのではないでしょうか。 このような仕組みづくりは、広告などほかの分野でも応用できるものだと思います。

MONEY COLOSSEUM (株式会社ピラミッドフィルムクアドラ)

人が集まってる!と思ってみたら、そこにはなんと!ゲーセンのアーケードゲームのようなものがありました。

対戦画面には

野口英世 VS 福沢諭吉 ・・・

こんな歴史的瞬間に立ち会えて幸せです。

MONEY COLOSSEUM


誰でも持っていて、同じものが存在しない「紙幣」で闘うARゲーム。
紙幣の種類と記載された固有の数字「記番号」を読み取り、強さの異なる偉人を召喚するという禁断のバトル。

【ゲームルール】
・まず、現行の日本円のお札を用意して、テーブルにセットする
・いくらのお札か、そして紙幣番号を読み取る(驚き)
・お札に関するキャラクターがARでできる
・バトルスタート(操作はオート)HPがゼロになったら負け
・必殺技を使用するには、500円玉を3枚投入する
そして紙幣番号によって、強さが異なる(あとオートモードの)ため、だれも結果を予想できない。

▼「バトルスタート!」

1万円札(諭吉)を手札から選択してテーブルにセット。紙幣番号によってオリジナル諭吉を召喚!
対戦相手は、野口か..と侮っていたら、瞬く間に諭吉のHPが30%に。(注:画面は他の人のバトルです)20170323_134104-minこんなにダメージをけてるのに、全く顔に出さない福沢諭吉ってやっぱりすごい人ですね。
このあと、1,500円の必殺技を出して勝ちました。

★ポイント 「禁断感」という魅惑のインサイト
小さい頃に「お金で遊んではいけない」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「やってはいけない、でもやりたい」 これは、人間がもつ普遍的なインサイト(心の核心、ツボ)ですよね。
このような商品に直接は関係なく、すべての人が共通してもっている気持ち(ヒューマン・インサイト)は、商品のベネフィットに結びつけることで初めて強力なものになります。 それでも、このゲームは単体でも論理を超えて説明がつかない、とても感覚的なところで誰にでも「なんだか、おもしろい。やりたい」と思わせてくれるように感じます。 普遍的なインサイトだからこそ、世界中のマネーが使用できると楽しそうですね。

SQUEEZE MUSIC (NOMLAB・Gogyo・Ginger・monopo)

会場の奥まで歩いてくると、なんか知ってる音楽がめっちゃ聞こえてきます。
でんでんでんって聞こえてきます。その正体は、こちら。

SQUEEZE MUSIC

楽曲を再生しながら楽曲のムード(EXISTING、ROMANTICなど)を数種類読み取り、
楽曲の展開に合わせてジュースをミックスしてくれるプロダクト。

▼再生ボタンを!

私が選んだ 『Get lucky 』(Daft Punk)は「ROMANTIC」なムードとして読み取られていきます。たしかに、おしゃれなので正確!
どんどんムードもジュースもミックスされていきます。コップも満タンになったので…飲んだところ

ドリンクを混ぜて飲んでいた幼少期を思い出しました。

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ほかにも、でんぱ組.inc などいくつかの楽曲が展示用に搭載されていましたが、前もって楽曲を準備することでどんな曲でも対応できるみたいです。

★ポイント「アーティストと感覚的に結ばれる仕組み」
ムードを飲むことができる(ムードを味覚で体験できる)という点とそのアーティストや楽曲を味覚で体験することができるという点でアイデアがユニークでした。 五感でユーザーと音楽を結ぶ手法。
音楽において「体験」は非常にキーになるポイントです。私は音楽を活用したマーケティングコミュニケーションに携わっていたのですが、 このプロダクトをライブなど音楽と会場が躍動するシーンなどでも応用したいと思いました。 そのようなシーンは、演奏・空間そのもの・アーティスト・観客などを結びつけることができます。 理性や論理を超えた(なんともいえない)「感覚的な何か」を感じるシーンで直感的にこれらを結びつけるひとつのポイントになるかもしれません。

ほかにも、おもしろいものが集結!

今回は3つの展示をご紹介しましたが、ほかにもユニークな展示がたくさんありました。 チャットでおすすめのお店で教えてくれるアプリ『ペコッター』20170323_124519-min「渋谷でおいしいイタリアンレストラン」など指定した条件をチャット形式で送ると、候補のお店を返してくれます。すごいところは、なんとお店の予約も代わりにしてくれるのです。
「ネット予約でしょ?」と思ったあなた!

違うのです。「人力」でお店に電話してるのです。

また、バーチャルリアリティとARを組み合わせたMR (Mixed Reality)分野の『テオミルン』ピアノの鍵盤とピアニストの手先や全体をホログラムで見ることができます。有名ピアニストを間近で見ることができますし、どの鍵盤を押しているかもわかるのでピアノの練習にもなります。

全体を通して

今回は2時間で展示エリアを見て回りましたが、バラエティ豊かでたのしい体験をできるものが際立っていた一方で、ビジネスで活用したいものもあり、有意義なイベントでした。
文中では触れておりませんが、VRドラマ『ゴースト刑事』(日テレLAB× Rhizomatiks Design)はこれからのテレビコンテンツのあり方を考えるものであったし、テレビ番組の内容を学習していくAIはマスとユーザーをつなぐ新たなツールとして今後が気になるものでした。
気になった方は『SENSORS』をぜひご覧ください。

 

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この記事を書いたメンバー

田中 ナオト プランナー

広告業界で統合コミュニケーションの戦略・企画立案に従事したのち、ビーワークスに入社。化粧品、出版業界などの戦略、クリエイティブの企画から制作まで担当。映画と音楽を、ただひたすらに愛する。

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