WNT-Report-20150325
Report

制作事例インタビュー「CGWORLD.jp」 クライアントのパートナーとして、制作会社のあるべき姿とは。

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今回はビーワークスで制作を担当させていただいた「CGWORLD.jp」のリニューアルについて、クライアントのボーンデジタル様にインタビューを行いました!
「CGWORLD.jp」にこめられた思い、クライアントが制作会社に求めるもの、そして「メディアらしい」デザインとは。必見の1本です!

CGWORLD.jp http://cgworld.jp/
「ワン・アンド・オンリーのCG・映像系情報サイト」をコンセプトに、3DCG、VFXを用いたデジタルコンテンツに関する情報を届ける情報サイト。
月刊「CGWORLD + digital video」(通称CGWORLD)プロデュースによる独自の記事でCGクリエイターに親しまれています。また、CG制作会社の求人媒体としての役割も果たしています。
今回のリニューアルではビーワークスで企画提案、デザイン、コーディング、システム開発まで担当しました。

CG業界の牽引役を目指して

ビーワークス/アカウントディレクター 下野麻純(以下、下野):リニューアルの経緯・背景を改めてお聞かせ下さい。

株式会社ボーンデジタル/プロジェクトリーダー 西原紀雅様(以下、西原):今回のリニューアルはCGWORLD.jpが立ち上げからほぼ丸5年というタイミングでした。サイトが古くなっているというのもありましたが、CGWORLD.jpをCGWORLD(雑誌)のおまけという位置づけではなくWEBの情報メディアとして雑誌を補完するメディアとして再出発したいと考えていました。
僕の中ではCGWORLD=雑誌というのではなく、雑誌であろうがWEBであろうがコンテンツ自体がCGWORLDという考えがあります。なので、雑誌は雑誌のやり方、WEBはWEBのやり方でメディアを立ち上げたかったのです。

下野:様々なメディアを展開されている中でCGWORLD.jpの立ち位置はどのように考えていらっしゃいますか?

株式会社ボーンデジタル/CGWORLD編集長 沼倉有人様(以下、沼倉):CGWORLD本誌は有料媒体なので、独自の記事を載せるところにこだわっています。ただ、紙媒体だと伝わりにくいところもある。そこの裾野を広げたいという思いはあります。
CGってこういう風に使われていてこんな人が作っているんだというのを知って興味を持ってもらったりとか、クリエイターまで行かなくともファンになってもらえるとマーケットができて業界が盛り上がるんじゃないかなぁと。そのためのサイトという位置づけでやっていますね。

株式会社ボーンデジタル CGWORLD編集長 沼倉様

株式会社ボーンデジタル CGWORLD編集長 沼倉様

下野:「業界を盛り上げる」というのはオリエンの際にもおっしゃられていましたね。

西原:そうですね。業界を盛り上げるためにはCGWORLDというメディアを続けていくことが最も重要だと考えています。ただ、そのためには利益も出していかないといけない。なので、WEBサイトも含めてビジネスの基盤を作りたいと考えています。本誌の売上も上げたいし、他のビジネスもやりたいし、広告収益も上げたい。ビジネスの基盤をWEBサイトを中心に作っていくのが最終的なゴールですね。それが、CGWORLDを今後も続けていく資源にもなります。
そういったビジネス視点の考えもあり、今回のリニューアルに踏み切りました。

出会いから3年越しのプロジェクト

下野:今回はコンペでビーワークスを選定いただきましたが、そもそもお声がけいただいた理由はありますか?

西原:ビーワークスさんとは僕が別の会社にいた時からのお付き合いでしたね。下野さんが他のデザイナーに営業をしていて。
残念ながらそこではご一緒することができなかったんですけど、何度か話をしていたりとかしていて、何か一緒にやりたいという思いはあったんです。そこで今回お声がけさせていただきました。

株式会社ボーンデジタル プロジェクトリーダー 西原様

株式会社ボーンデジタル プロジェクトリーダー 西原様

下野:私としても3年越しにお仕事ができてうれしかったです!では、最終的にビーワークスを選んでいただいた理由というのは?

西原きちんとコミュニケーションができて、相手の立場に立って物事を考えられるというところが1番のポイントでした。
今回は最終的にビジネスの基盤を作っていくというのが目的としてあったので、こちらが言ったことをそのまま上げてくるのではなく、一緒になって考えてご提案をいただきながら進めていきたかった。そこがビーワークスさんであればできそうだと思いました。

株式会社ボーンデジタル マーケティング部マネージャー 阿部勝孝様(以下、阿部):僕としてはプレゼンの時からみなさんが積極的に発言をしてくれたというのが強く印象に残っています。それぞれの方がそれぞれの立場でしっかり答えていただいているのが、信頼できるなと思ったんです。プレゼンの時点でビーワークスさんは僕の中でグッと来ましたね。

株式会社ボーンデジタル マーケティング部マネージャー 阿部様

株式会社ボーンデジタル マーケティング部マネージャー 阿部様

阿部:あとはチーム感というか、一緒に作ってくれている感じがありました。
プレゼンで「GRAPHIC FIRST」というキーワードを掲げていただいたじゃないですか。無料のメディアなので広告は重要なんですけど、それでも僕らは常にクリエイティブにこだわっていたい!みたいなところがある。その辺を当然のように汲んでくれていて、そこを優先したものを作りたいと言ってくれたのがうれしかったです。
あえて言葉にしない部分だと思うんですけど、明確に言葉にしていただいたことで一緒に同じ方向を見ているなという気がしましたね。

言葉から形に。「メディアっぽさ」とは。

ビーワークス/デザイナー 高濱健太(以下、高濱)「GRAPHIC FIRST」という話が出ましたが、僕は言葉からデザインを作るようにしているんです。テーマを決めて、デザインする。アイデアが出た時にやるかやらないかという判断ができるので。

沼倉:ぼんやり投げたものを的確に「あ、かっこいい」みたいに表現してくれましたよね。西原も結構難しい注文していたじゃないですか。「メディアっぽさ」とか。

高濱:素直に「課題だな」と思いました。勉強になりましたね。
僕も自信を持って良いと思ったものをまずはご提案するのですが、意見をもらった時はできるだけ一歩引いて考え直すようにしています。
このサイトが誰のものだって考えるとそれはクライアントのものだし、使うのはユーザーであって、ユーザー的な視点はお客さんの方が知っていたりします。だから、クライアントがどういう気持ちでそれを言っているかというのをきちんと聞こうと思っています。
具体的に「こうしてくれ!」と細かい指示レベルで言われるよりも、ざっくりと要望や課題を伝えてくれた方がこちらに考える余地があってやりがいがありますね

ビーワークス/ディレクター兼エンジニア 髙倉大幸(以下、髙倉):ボーンデジタルのみなさんはどうビジネスモデルにするかという点でご覧になっていたと思うので、その視点がどれだけあったのかというところで「メディアっぽく」というフィードバックをいただいたのかなと感じました。
でも、細かく指摘をするのではなくお任せいただけたので、すごくやりやすくさせてもらいました。

西原:僕はデザイナーに発注しているのにオペレーションになってしまうのがすごく嫌なんですよ。
なので、お願いしたいところはあるけど、あえてザクッと言うことはありますね。
コンペもあえてワイヤーフレーム的なものは出さないし、こういうサイトがイメージですみたいのもあえて見せない。自分たちの課題をクリエイティブで課題解決をするのがデザイナーの仕事だと考えているので。だから、デザインの案が出てくる時はどのように解釈してそれをどう料理してくれたのかすごくワクワクします。

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コンペ提案時のデザイン(左)と実際のサイトデザイン(右)。「メディアっぽく」というフィードバックを受けて大きくレイアウトを変更した。

西原:個人的には最初のデザインとかすごく好きなんですよ。でも、画像を多く使ったちょっとアート寄りのサイトになると、なんかこう気軽さがないという感じがあって。やっぱりいろんなものがあって、いつ来てもちょっと変化があるというところが出た方が気軽に何回も来やすいのかなと思います。
あと、WEBって瞬間的なユーザーの判断によってコロッと変わってしまうじゃないですか。1回来てみてイマイチと思ったら次にそのサイトを見るハードルは高くなると思います。
今回のリニューアルでは気軽に何度も訪問してもらえるように柔らかくしたいと考えていたので、アイコンを入れたりWEBフォントを導入したりとこだわりました。

沼倉:われわれは記事の公開ペースが一般的なメディアに比べると遅い分、1本1本に時間をかけているので、それが目立つような配置はやりたかった。そういう意味ではうまくバランス取っていただいてありがたかったなぁと。
パッと見はアート系に近いんですけど、よく見ると普通の僕みたいな庶民でも使いやすい。

阿部:最終的に広告ってすごい上の方に持ってきていただいたじゃないですか。1番最初にあげていただいたデザイン案は広告よりもビジュアルをごーん!って持ってきていただいて、正直そっちの方がかっこいいと思う自分もいるんですよ。
なので、すごく悩みました。デザイン重視で考えたら絶対そっちの方がかっこいいんだけど、このサイトは、広告効果の高いサイトにして、しっかりと収益を組み立てられるようにしたいという思いはある。そこを絶妙なバランスで着地させてい ただいたのはすごくありがたかったですね。

株式会社ボーンデジタル/マーケティング部 池田大樹様(以下、池田):広告枠数的には大体1.5倍くらいになっていると思うんですけど、破綻なく綺麗にまとめていただいたのですごく嬉しいですね。

高濱:僕たちも今後メディアサイトをやる時に活かせる発想としてとても勉強になりました。

インタビューの様子

インタビューの様子

自社メディアの運用経験を活かして

髙倉:ビーワークスでも「なめこぱらだいす」や「WebNAUT」などのメディアを運用しているので、そこで気付いていた課題については開発時に考慮しました。
例えば関連記事の出し方やモジュールの組み方、YouTubeの画面サイズ、広告の出し方など細かいところに工夫をしています。

沼倉:今回リニューアル後に思ったのは、リニューアル後の運用がスムーズなんですよね。意図しない挙動があまり出ないというか。かなりシンプルな構文で使いやすくなっていますよね。

池田:画像のアップロードなんかもすごい使いやすくなっています。今は画像1個入れれば複数のところに反映される。全部つながっているんですよね。キービジュアルを入れるとTOPにも反映されたり。

西原:そういう、こちらがリクエストしなくても運用のことを考えて汲んでくれていたというところで、ちゃんとこっち側の立場に立ってもらっていると思えました。色んな所を僕らがオーダーしなくてもやってもらえていた。これを1個1個僕らが決めてやっていたら終わらなかったと思います。

高倉:ただ、こだわりを持った分、想定以上の工数がかかったということはありましたね。
公開には間に合ったとは言え、そこは見越してスケジュールを検討すべきでした。

西原:お互いが当初決めたスケジュールに対して、進捗の確認をもっと計画的にできれば良かったですね。どうしてもお互いリリースが近くになると目の前のことだけに集中してしまい全体の進捗の共有が忘れがちになってしまう。
細かいところ(作業レベル)の進捗は常に確認できていても全体を俯瞰してスケジュールをみるようにしないといけないですね。

リニューアル後の反響とこれから

下野:リニューアル後の反響はいかがですか?

池田:お客さんからすごい反響があって。過去の記事を見て「こんな記事あったんですね」と言われるとか、コンテンツが見つけられやすくなっていますね。
記事広告の価値もすごい上がっているように感じます。デザインが良くなったことで、お客さんの中でも広告出したいなという気持ちが出てきているのかな、と思います。

株式会社ボーンデジタル マーケティング部 池田様

株式会社ボーンデジタル マーケティング部 池田様

沼倉:確かに、「これを目玉だ!」みたいに出せば確実に跳ね上がる。
例えば200号記念の記事がずっとアクセスランキング1位を守っていた記事を抜き去った時には、伝えたい情報が伝わりやすい仕様になっているんだなと思いましたね。

池田:数字的な話で言うと、リニューアル後1カ月間の求人応募フォームのPVは昨年対比で約1.5倍に、応募件数は倍増しました。
リニューアルによって、応募までの分かりやすい動線設計や企業の魅力的な見せ方ができるようになったことが起因しているんじゃないかと思います。

西原: PVもユーザー数も上がってきていて確実に見てもらえているなぁと。それに加え1人あたりのPV数や滞在時間もリニューアル前よりも増えています。Twitterとかの反響を見ていても読みやすくなったという声が多いですね。

沼倉:影響の大きいところでいうとスマホ対応もありますね。
もともとはパソコンユーザーが多かったので、CGクリエイターの方などが作業の合間に見る傾向があると分析していました。それがリニューアル後はスマホユーザーが増えた。
これすごく嬉しいです。
若いクリエイターほど暇な時間が無いはずなんですよ。「これ終わりました」って言うとあれやってこれやってってなる。そうなると家と職場の往復の時に見てもらえるスマホはすごく大きいんですよね。
実は若い人に見て欲しいんですよ。そういう人が入ってこないと業界って盛り上がらないんで。ここは期待したいところだなって。

下野:成果が数字で明確に現れているというのは私たちとしてもとても嬉しいです!それでは最後に、今後ビーワークスに期待されていることを教えて下さい。

西原:今後これをどういう風にしていくか、色々アイデアをいただきたいです。そういうパートナーとして御社と一緒にやっていきたいです。
もちろん、PV数だけでなく、今度は一緒に何かビジネスをやりたいなという気もしているんですけどね。

沼倉:そうですね、そこは期待したいところです。いつまでも甘えるつもりはないですけど、IT業界って常に新しい技術が出る業界だと思うので。
任せられるところは任せて、僕らが何をしたいかを明確にしてそこに注力したい。今後もよろしくお願いします。

下野:ありがとうございました。

集合写真

デジタルコンテンツを制作しているクリエイターを支援することを目的として立ち上がった。CGツール販売、出版、セミナー事業を展開。WEBクリエイター向けにも「Web検」などの検定事業を行ったり、各種制作ソフトの販売などを行っている。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私個人としては3年越しにクライアントから指名をいただけたということに喜びと自信を感じるとともに、改めて制作会社がクライアントにとってどうあるべきかを改めて考えさせられる機会になりました。
ここまでお読みいただいたみなさんにとっても、クライアントがどういうことを求めているかを知るヒントになったのではないでしょうか。
それと合わせてビーワークスの制作に対する姿勢もちょっとでも感じていただけていれば幸いです。

ビーワークスではクライアントのビジネスを一緒に作るための制作パートナーとして、ビジュアル制作に留まらずコンセプトやシステム、制作フローをご提案できるよう日々尽力しています!ご興味を持たれましたら是非お問い合わせください!

※記事内の部署名、役職は記事公開当時のものです。

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この記事を書いたメンバー

かばた ますみ プランナー/ディレクター

年齢にそぐわない(?)やたら落ち着いた雰囲気と声に定評あり。元々は営業だったのもあり、色々な業界の人と接するのが好き。
名字が難読なためひらがなでお送りします。

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ビーワークスのミッションは「デザインで世の中を動かすこと」。
出版物、販促ツール、WEBサイト、ゲームアプリなど、多用な領域でクライアントのビジネス拡大に貢献するデザインを提供する制作会社です。

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