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Web制作会社がおさえるべき内部SEO基本の10

こんにちは。ディレクターのです。みなさんはWebサイトの制作時に内部SEOを意識して設計していますか?内部SEOは公開してしまったWebサイトに対して施策を行うよりも、情報設計時ワイヤーフレーム制作時に意識して取り入れておいた方が改修コストもかからず簡単です。今回は、Web制作会社が最低限おさえておくべき、基本的な内部SEOをまとめてみました。


内部SEOが重要な理由

近年、過剰なSEO対策はGoogleから厳しくペナルティを受ける状況になっており、ユーザーにとって優良なコンテンツをつくり、使いやすいサイトを構築することがSEOとして最も重要とされています。
コンテンツを検索エンジンに正しく理解してもらい、正しい文脈でユーザーに見つけてもらうためには、内部SEOの知識は重要といえます。
改めて基本的な内部SEOをおさえておきましょう。


基本的な内部SEO

  1. 継続的に更新できるコンテンツを設置する
  2. 階層構造を検索エンジンに理解してもらう
  3. titleタグは適切に使用する
  4. 内部SEOを意識したWebライティング
  5. 文字の画像化はなるべく控える
  6. 見出しタグ、箇条書きタグを適切に使用する
  7. アンカーテキストは説明的に記述する
  8. 外部リンクにはnofollow属性を活用する
  9. ページ内に関連リンクを設置する
  10. 表示速度を気にする

1. 継続的に更新できるコンテンツを設置する

ブログやニュース、実績紹介など、継続的に情報を追加、更新できるコンテンツをサイト内に設置しましょう。
新しい情報が追加されなければ、ユーザーが再びサイトを訪れる理由がなく、トラフィックは増えていきません。SNSなどを利用して、効果的に流入経路を増やし、丁寧に被リンクを増やしていくことは検索順位にも大きく影響します。Webnautでも、記事をサイト内で更新したらFacebookとTwitterも同時に更新しています。

作成するコンテンツはGoogleのキーワードプランナーなどを使って、検索ボリュームが多くユーザーのニーズが高い検索ワードを参考にした方がよいでしょう。

2. 階層構造を検索エンジンに理解してもらう

階層構造は、ユーザーができるだけ直感的に移動できるようにシンプルに設計しましょう。
ユーザーが目的のページに辿り着けないような複雑な階層構造は、検索エンジンも辿り着けない可能性があります。下記の項目を意識して設計すると良いのではないでしょうか。

特に、パンくずリストを設置すると、上階層ページへの内部被リンク数が増えて内部SEO的にも効果的と言われています。

3. titleタグは適切に使用する

titleタグ内に記述するページタイトルは、会社名やサービス名だけではなく、サイトの内容がわかるように記述しましょう。
検索エンジンはtitleタグ内に記述されたテキストをもっとも重要視するので、検索キーワードも意識してください。また、Googleはユーザービリティの観点から、各ページに固有のタイトルを付けることを推奨しています。
ただし、不自然に長いテキストを記述すると、検索結果に一部しか表示されませんので注意してください。

4. 内部SEOを意識したWebライティング

ページの構成や文章を考えるときは、想定される検索キーワードや結論など重要な文言から記述する方が良いでしょう。
検索エンジンは、html全体や各要素の先頭に記述されるテキストを重要視するので、重要な文言から先に記述することは、内部SEO的に効果があるとされています。
このことは、ヤコブ・ニールセン博士が「Fの法則」として提唱しているWebユーザーの特徴、文章の先頭や見出ししか読まないことも関係していると思われます。「Fの法則」に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。

5. 文字の画像化はなるべく控える

文字の画像化は、検索エンジンがテキスト情報として認識できないことから、内部SEO的にはあまり好ましくありません。
画像にはテキスト情報として、alt属性代替テキストを使用することはできますが、alt属性は検索エンジンからの評価が曖昧で、テキスト情報よりSEO的に有利になることは少ないと言われています。
ランディングページなどでは、デザイン上文字を目立たせるために画像化することが多いですが、テキスト化できる部分はなるべくテキスト情報にした方が良いでしょう。
見出しなどデザイン上目立たせる必要がある場合は、以下の対応策が考えられます。

6. 見出しタグ、箇条書きタグを適切に使用する

検索エンジンが重要視することが多いことから、h1〜h6見出しタグには、検索キーワードを含めた方が内部SEO的には良いでしょう。
見出しタグは、ユーザーに対して、html内の文章をわかりやすく構造化する意味でも重要な要素です。
また、ulタグolタグ箇条書きタグも使用しましょう。
こちらも文章をわかりやすくし、ユーザービリティ向上につながる一方、箇条書きタグ内に記述されている内容は、検索エンジンがその文章の要旨と判断するため、内部SEO的に有効とされています。

7. アンカーテキストは説明的に記述する

リンクのテキストであるアンカーテキストは、リンク先のページ内容を表す説明的なテキストで記述するようにしましょう。
「詳細はこちら」など抽象的な文言ではなく、ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすく具体的な文言で記述するとユーザービリティの向上にもつながります。
また、アンカーテキスト内の記述内容は、検索エンジンが重要視するので不自然にならない程度に検索キーワードを含めると内部SEOとして効果的です。

8. 外部リンクにはnofollow属性を活用する

外部リンクを設置する場合は、nofollow属性が活用できる場合があります。
a要素に「rel=”nofollow”」と記述すると、検索エンジンにリンクを辿らせず、自分のサイト評価を渡さないように設定できます。
例えば、コメント欄があるブログなどをサイト内に設置した場合には、スパム対策として記述するとよいでしょう。また、ページ内で外部リンクの設置が必要だけど、サイト評価を渡したくない場合なども有効です。

9. ページ内に関連リンクを設置する

ページ内に記述されている内容を補助するような注釈リンク関連リンクを設置するのも良いでしょう。
想定している検索キーワードをより強く検索エンジンに認識させることにつながるため、内部SEOとして有効とされています。
また、階層構造通りに移動した場合に見ることができない、関連情報へユーザーを遷移させるのは、ユーザービリティの向上とページ滞在時間を長くして回遊性を高めるためにも有効です。

10. 表示速度を気にする

ページの表示速度は検索ランキングの要因のひとつです。
ファイル容量をなるべく少なくし、表示速度を速めることは内部SEO的に有効なだけではなく、ユーザーが途中で離脱するのを防ぐ上でも重要です。


まとめ

今回は、内部SEOにおいて基本的な項目をまとめてみました。

2013年9月26日にGoogleから「Hummingbird」(ハミングバード)と呼ばれる、新しい検索アルゴリズムの導入が発表されました。「音声検索などがさらに増えることを踏まえ、会話型の文章形式で検索された場合に、単語ではなく文章全体の意味を読み取り、より適切な検索結果を提示できるようにした」というのが導入の主旨でした。
発表の1ヶ月前に導入されていたのにも関わらず、多くの人が変化に気づかなかったという理由から、検索順位に大きく影響はなかったとされていますが、検索エンジンの意味を読み取る力が上がったということは、ユーザーに有用なコンテンツをつくり、更新し続けることがSEOの取り組みとして、今後さらに重要になっていくのではないでしょうか。
本記事を制作前の事前チェックリストとして、活用して頂けると幸いです。